妊活を始める前に知っておきたい男性不妊の原因

妊活を始める前に知っておきたい男性不妊の原因

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不妊原因の約半数が男性によるものだと言います。不妊は女性だけのものと決め付けず、まずは夫婦で正しい知識を身につけて妊活を始めましょう

現代は、10組に1組の夫婦が妊娠を希望しているにも関わらず、不妊に悩んでいると言われています。

30代を過ぎてからの結婚が増えることで、どうしても初産年齢が増えることも原因のひとつ。

「赤ちゃんが欲しい」とお互いが同じ思いであるにも関わらず、授からない焦りから夫婦喧嘩が起こることも少なくありません。

もし、今あなたが妊娠を希望しているのなら、妊活をスタートさせるその前に想定される不妊原因を知っておくことで、少しでも妊娠しやすい状況にもっていくことができるかもしれません。

できることならパートナーと情報共有すること。情報共有を図ることで、間違った知識や先入観で言い争いをせずに済みますよ。

今回は「男性による不妊症の原因にはどのようなことが考えられるのか」に焦点を当ててみたいと思います。

まず不妊・不妊症とはどういう状況を指すのか?

「なかなか妊娠しない」「赤ちゃんができない」と悩んでいても、必ずしも不妊症とは限りません。日本産科婦人科学会における不妊の定義は「避妊をせずに一般的な夫婦生活を行っているにも関わらず1年以内に妊娠しない」状態を指します。

以前は2年以内と定義づけされていましたが、2015年に1年に短縮されました。

その背景には日本の婚姻年齢の上昇が関係しています。婚姻年齢があがることで初産年齢も自動的に上がります。今は30歳を超えて結婚することは決して珍しいことではありません。

しかし、加齢とともに妊娠できない可能性はやはり高くなる傾向にあるため、女性の年齢が35歳以上の場合は6ヶ月でも不妊期間として検査を開始することが認められています。

つまりはなるべく早めに検査・治療を開始すべきなのです。

考えられる男性不妊の原因・理由

男性側に不妊原因があるケースは48%と言われています。男性不妊の具体的な不妊原因としては、

  • 精子を作る機能に問題がある(造精機能障害)
  • 精子がペニスの先まで運ばれない(精路通過障害)
  • セックスがうまくできない(性機能障害)

の3つに大きく分類されます。男性不妊の約8割が「精子を作る機能に問題がある」ケースと言われていますが、なぜ健常な精子ができないかについては半分近くが原因不明。

精子は睾丸のなかにある精巣で作られ、精巣上体という細い管を通ることによって、受精可能な精子となります。しかし精巣でしっかり形成されなかったり、途中で動きが悪くなったりしてしまうと受精する機能が低下。

この状態を造精機能障害といいますが、一部は精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)が原因とされ、外科手術(軽度なら漢方薬やサプリメントの服用)を行うことで、妊娠率があがることが確認されています。

精索静脈瘤は成人男性の15%に起こりうる病気のひとつで、陰嚢の静脈内にある弁(血液の逆流を防ぐもの)が壊れて血液障害を起こしてしまうもの。ほぼ100%の確率で左側の陰嚢に起こり、自覚症状としては不快感・鈍痛など。ミミズ腫れやうっ血症状が起こります。

健康な精子が作れても、射精時に精液内に精子がいないこともあります。生まれつき精巣上体に障害があるケースもありますが、炎症などで詰まっていると無精子症や乏精子症になっている状態を精路通過障害といいます。無精子症であることを公表しているダイヤモンドユカイさん(歌手)を見てもわかるように、無精子症でも陰嚢に精子を確認できれば、子供を授かることは可能です。そのためには精液検査、スクリーニング検査、染色体検査などを行う必要があります。

最後は、精機能障害。勃起障害と射精障害のふたつに分けられます。勃起障害は、十分な勃起ができない・勃起を維持できずに満足な性行為が行えない状態をいいます。別名EDとも言われますね。

射精障害は射精できないことだけでなく、早漏・遅漏など適切なタイミングで射精できないことも当てはまります。無射精症・逆性射精・膣内射精障害など。

また、このほかにも小さい頃に、ヘルニアや停留睾丸の手術を受けていると精巣上体が詰まりやすかったり、精子数が減少することがあります。また、おたふく風邪で高熱が続いたり睾丸炎を起こした経験があると、精子を作る機能が低下している恐れも。

また、成人してからは糖尿病に要注意。糖尿病になると勃起障害・射精障害を起こすだけでなく、精子を作る機能がどんどん低下する恐れがあるんです。

男性不妊を治療して妊娠しやすい状況を作るには?

悩むことより、まずは病院に行くこと。

男性不妊を専門に行っているクリニックがあれば、そこに行って治療するのが一番です。男性不妊外来は決して多くはありませんが、それでも不妊に悩む夫婦の増加に比例して増えてきました。不妊治療を専門に行うクリニックは産婦人科か泌尿器科が多いですよ。

男性不妊であることにショックを受ける人も多いかもしれませんが、妊娠しやすい環境をつくるには何よりも治療が先決。忙しい男性でも通いやすい、一目を気にしないように予約制を取り入れているとこがほとんどですよ。

ぜひともご夫婦で協力して妊娠に結びつけましょう!

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